しかしドイツで、ベルリンで法人用口座を作ろうと思ったときに、どこで口座を作ればいいのか正直全然わかりませんでした!
そこで実際に色々調査をして、最終的に弊社がドイツ法人用口座を開設した銀行も含めて、おすすめの3つの銀行を解説します!
会社を作る
となったときに、いくつかやらなければいけない作業がありますよね。
その中でどんな会社であっても、必ず必要になる要素の1つが法人用口座の開設です。会社のお金を管理するにも法人用口座が必ず必要ですし、そもそも会社設立するにも法人用口座は必須です。
今回は弊社jMatsuzaki Deutschland UGが実際にベルリンで会社を設立する上で、色々と対応・調査してわかったおすすめの銀行口座を3つご紹介します!
おそらく日本の大企業がヨーロッパ進出、ドイツ進出でベルリンに会社を設立する場合は、また別の選択肢になってくるはずです。
ドイツで法人用・事業用口座を作る場合におすすめの3つの銀行
実際にベルリンで法人用口座を作ろうと考えたときに、調査、問い合わせた銀行が以下の3つになります。
- N26
- Holvi
- Penta
事業用・法人用のおすすめ3つの銀行の機能一覧
N26 | Holvi | Penta | |
---|---|---|---|
プラン | N26 Business | ・Starter ・Grower | ・Advanced ・Premium |
月額 | 無料 | ・Starter(無料) ・Grower(€12) | ・Advanced(€9) ・Premium(€19) ※Advancedは3ヶ月無料 |
法人口座 | × (自営業のみ) | ◯ | ◯ |
資本金の他社による出資 | - | × | ◯ |
クレジットカード デビットカード | Mastercard | Mastercard | VISA |
本社 | ドイツ・ベルリン | フィンランド・ヘルシンキ | ドイツ・ベルリン |
しかしN26は自営業やフリーランス専門で、法人用の口座は作ることができません。そして法人用口座を作れるHolviとPentaですが、Holviは資本金を自社で出資している場合のみ口座開設が可能、Pentaは自社出資と他社出資どちらも可能、といった違いがあります。
この3つの銀行の特徴と、実際にヘルプに問い合わせ際の感想などを記述していきます!
N26
スクリーンショット引用:N26公式サイト
N26はドイツ・ベルリンに2013年に設立され、ヨーロッパ、アメリカに展開する新しい銀行です。N26は個人口座も海外移住した日本人には非常に人気で、私自身も個人口座はN26を利用しています。
WebサイトやアプリのUIも洗練されていてキレイですし、アプリ上でのチャットによる問い合わせのレスポンスも非常に早いと、個人口座を利用している状況では、非常に満足度の高い銀行サービスです。
N26にはN26 Businessという事業用のアカウントがあります。これは自営業やフリーランス向けの銀行口座で、法人用口座はN26にサービスとして存在していません。
そのため私達は今回ドイツ法人用の口座が欲しかったため条件に合わなかったのですが、自営業やフリーランスの方であれば無料で非常に品質の高いサービスですので、非常におすすめです。
Holvi
スクリーンショット引用:Holvi公式サイト
Holviはフィンランド・ヘルシンキに2011年に設立された銀行です。
Holviには個人口座のサービスは一切なく、法人用口座のみを提供しています。弊社も最初は法人口座を作ろうと思ってHolviに問い合わせてみました。Holviは一時期ベルリン中に広告を展開していて、よく地下鉄(Uバーン)の駅で広告を見たことがありました。
Holviの問い合わせはチャット機能(営業時間内のみ)とメール機能がありますが、チャットのレスポンスは非常に早いです。問い合わせメールの場合は、基本1営業日以内で返信連絡があるレベルですね。
ただしHolviは自社で出資している会社のみ法人用口座を口座開設可能で、他の会社によって所有(出資)されている場合は口座開設ができません。詳しくは以下ページが参考になります。
What company forms/types do you accept? | Holvi
弊社の場合は、日本で設立した私達が経営する日本法人が、ドイツ法人の資本金を100%出資しています。そのため、Holviでは条件が合致せず、法人用口座を開設することができませんでした。
この条件さえ問題なければ、まずは無料プランもありますし、Holviで法人用口座を作るのは良い選択肢だと思います。
Penta
スクリーンショット引用:Penta公式サイト
最終的に弊社jMatsuzaki Deutschland UGが、法人用口座を開設したのがPentaです。
Pentaは、ドイツの銀行免許を持っているフィンテック企業SolarisBank(ソラリスバンク)のシステムを利用しています。SolarisBankは2016年に設立したばかりの会社ですが、いくつもの国や企業から出資を受けているベルリンで設立されたフィンテック企業です。
日本でもSBIホールディングス株式会社のベンチャーキャピタルファンドの運用・管理を行う子会社が、2017年に出資をしています。
参考:solarisBank AGへの出資に関するお知らせ|SBIホールディングス株式会社
Pentaは他の2つと比較すると有料プランしかありませんが、他社が出資した法人でも設立が可能です。
問い合わせの窓口としては、チャット機能がなくてメール問い合わせのみですが、返信スピードは非常に早いです。営業時間内であれば基本1時間以内には返信があります。あとメールの文面が銀行のヘルプなのに、非常にフレンドリーな感じで個人的にはこれくらいの感覚の方が問い合わせしやすいです。
やはりどうしても日本の出資したドイツ法人が設立する場合、言語の壁もありますし、銀行開設1つをとっても文化も違います。いくつかの質問をPentaのヘルプに送ったのですが、すぐに返信をくれて解決できました。
自営業なのか法人なのか、その出資元はどこなのか。といった条件で、どこが良い選択肢なのかは変わってきますが、是非事業用口座や法人用口座を作る場合には、参考にしてください!