これは住所登録をすると、支払いの通知書が必ず届きます。
今まではオーナーがこの受信料を支払っている物件ばっかりだったので、実はドイツに来て2年半経過するけど、はじめて通知書に対して登録処理をするんだよね。
でもわからないドイツ語を翻訳しながら、ARD ZDFの受信料支払い通知に対してオンラインで登録できたので、今回はその方法をご紹介します!でも銀行引き落としの場合は、結局紙の書類にサインが必要だぞ!
あと完全にオンライン上で完了できると思ったのですが、私の場合は銀行引き落としにしたところ、銀行引き落としは最終的に書類にサインして返送する必要があり、オンラインで完結しませんでした。多分毎回振り込み対応なら、オンラインで完結するはずです。
ドイツにも日本のNHKのような公共放送があります。ARD ZDF Deutschlandradio Beitragsservice(以下ARD ZDF)です。
日本のNHKの場合は、テレビなど受信機がなければ受信料の支払いを断ることができます。しかし、ARD ZDFの場合は受信機のあるなしに関わらず、受信できるインフラ状況にあれば、支払い義務が発生します。故にARD ZDFの場合、基本は全員支払い義務が発生します。
もちろん受信料の支払いを免除できる条件もありますので、詳細の条件についてはこの記事でも解説します。
Contents
住所登録を行うとARD ZDFから封筒で受信料の支払い通知書が届く
ドイツへの旅行以外であれば、ワーキングホリデーでもフリーランスビザでも、ドイツにベルリンに移住する際には自分が住んでいるアパートで住所登録を行います。
この住所登録を行うと、自動的に情報が連携されてARD ZDFから封筒で受信料の支払い通知書が届きます。今回の私の例だと8月21日に住所登録をして、9月5日に受信料支払い通知書が届きました。
日本語でARD ZDFをインターネット上で検索すると、放置しすぎると取り立てがヤバい。とか怖い情報もありますしね。それが正しい情報なのかは私は判断できませんが。
しかし対応はシンプルで、基本は下記にある条件に合致すれば支払わない手続きをして、条件に合致しなければ支払いの手続きをすれば良いだけです!
ARD ZDFの受信料を支払い免除できる条件
まず個人的な支払い免除条件が以下公式Webページに記述されています。
Empfänger von Sozialleistungen|rundfunkbeitrag.de
正直ドイツ語を翻訳して読んでいるので、100%は理解できませんが、視覚的に障害があったり、失業給付金をもらっている状況であったり、一定の条件のもと介護を受けていたり入院中であった場合、要は身体的に障害があったり社会保障を受けている方(おそらく支払い能力がない方)は免除されるようです。
しかし、基本日本人がドイツに移住したときは、健康な状態で移住にトライすることがほとんどだと思いますので、この条件に合致して免除される方は、非常に稀なはずです。
またこれは反対にドイツ移住した方がよく起こり得る免除条件だと思いますが、「オーナーや先住民がすでに受信料を支払っている場合」は免除されます。しかし自動的に免除されないので、要返答(オンラインでもオフラインでも可能)が必要です。
特にベルリンの場合は、WG(シェアハウス)に住む人が多いので、このケースに合致して免除可能な方はたくさんいるはずです。
WGに住んでいる方やオーナーと一緒に住んでいる方は、すでにその物件に対してARD ZDFが支払い済みかどうかをオーナーに確認してみましょう。オーナーの登録番号があれば免除登録が可能です。
このケースでの免除申請方法(オンライン)は、別記事にて写真付きで解説しているので、もしも免除対象であればこちらをご参照ください。
ARD ZDFの受信料支払いの免除条件とオンライン免除申請方法|ベルリンぐらし
今回の家に引っ越して、はじめて受信料支払いの登録をしました。不動産会社の契約書にも「借り主がARD ZDFの支払い義務あるからね」と記載ありましたし、しっかり支払います!
今回この記事で写真付きで解説するのは、支払いする場合にオンライン返答(登録)する際の手順となります!
受信料(Rundfunkbeitrag)はいくら?
受信料(Rundfunkbeitrag)は2020年10月現在、基本17.50ユーロ(2000円くらい)です。NHKが1,225円(2020年10月からの新料金)なので、ドイツの公共放送は結構高いですねぇ…
なお2020年1月からは受信料は18.36ユーロに引き上げられます。86セント(100円くらい)値上げされます。
参考:Rundfunkbeitrag steigt auf 18.36 Euro – laut ARD & ZDF viel zu wenig
やめてっ!今の家なんてテレビあるけど、1回も電源入れたことないんだからっ!
【写真付き】ARD ZDFの受信料をオンライン返答する方法
ではここから支払い対象の人が、ARD ZDFの受信料支払い通知書に対して支払い返答をする方法をご紹介します。まず封筒を開けると、以下4つの書類があります。
- 受信料(Rundfunkbeitrag)に関する書類
- Antwortbogen(回答シート)
- データ保護情報に関する書類
- 返送用封筒
オフラインで回答シートに記述して返送することもできますが、全く同じことがオンライン上で可能です。オンラインで手続きする場合は、「1.受信料(Rundfunkbeitrag)に関する書類」の情報を利用します。これです。
この書類のここにAktenzeichenという番号があります。これを申請時に使います。
では実際にオンラインで返答していきましょう。まずは以下ページにアクセスします。
Anfrage zur Beitragspflicht beantworten|rundfunkbeitrag.de
ステップは4ステップあります。
まずは1ステップ目、先程の書類に記載されているAktenzeichen(参照番号)と、住所登録した(通知書が届いた)住所の郵便番号を入力して「Weiter」ボタンを押します。
2ステップ目です。登録の状況を登録します。
「Haben wir Sie unter der richtigen Anschrift angeschrieben?」はざっくり「正しい住所?」という質問があるので、通知書に書いてある住所に問題がなければ(というか正しくないと届かないと思うのですが)、Ja(Yes)と回答します。
そして新規の登録なので、「Ihre Antwort(返事)」部分には、「Die Wohnung ist nicht auf meinen Namen zum Rundfunkbeitrag angemeldet. Ich melde sie deshalb zum Einzugsdatum an:(アパートはまだ登録されていません)」を選択します。
すると2つのチェックボックスが表示されるので、「Die Wohnung ist nicht auf mich, sondern war bisher auf den Namen einer Mitbewohnerin oder eines Mitbewohners zum Rundfunkbeitrag angemeldet. Ich melde sie deshalb zum Auszugsdatum der Mitbewohnerin oder des Mitbewohners auf meinen Namen an:(登録されてないので、引越し日に登録します)」を選択します。
最後に「Anmeldung zu」の箇所には、引っ越した年月を入力します。
すべて入力後に、「Weiter」ボタンを押します。
3ステップ目です。支払い方法などを入力します。
「Zahlungsrhythmus」で支払い回数を指定します。一括払いしても割引などはなさそうなので、毎回払いで良くないかと私は思います。
「Zahlungsart」では支払い方法を選択します。銀行口座引き落としか都度振り込みです。好きな方を選びましょう。私は楽なので銀行情報を登録して、銀行引き落としにしました。
切手代などは不要なので、開けて⇒サインして⇒投函する。だけなので簡単ですけどね。
電話番号やメールアドレスは必須ではないので、空欄で問題ありません。私はドイツ語で電話連絡あると困るので、メールアドレスだけ登録しました。
すべて入力後に、「Weiter」ボタンを押します。
最後のステップは確認だけです。自分が選択と記入した内容が一覧で表示されるので、問題があれば修正、問題がなければ最後に表示される数字をzahlの欄に入力して「Absenden(提出)」ボタンを押します。
数日後に登録ありがとう!という封筒、そして銀行引き落とし用の書類が2回に分けて届く
登録完了から数日、たしか3日とかだったと思いますが、まずはARD ZDFから登録ありがとうな!的な書類が届きます。登録する際にはAktenzeichenという番号を使いましたが、この書類にはBeitragsnummerというARD ZDFに対する自分の登録番号が記述されています。
そのまた数日後に口座引落しの承認に関する書類が届きます。こんな感じの書類で、自分の住所や名前、そして上記で登録した銀行のIBANが記載されています。この書類にも同じBeitragsnummerの記載もあります。
この書類に場所・日付、サインをして返送して、無事完了です。
返送の際には同封されている返送用封筒を使いますが、この封筒には「Porto zahlt Empfänger」と記載があります。これは「受取人が郵送料を支払う」という意味なので、特に切手など貼らずに、そのままポストに投函すればOKです。
個人的には間違い防止のためにできるだけ書類を記述回答したくないので、上記のオンラインで登録して銀行引き落としの部分だけサインする。という方法の方が好みです!