(そうでだよね、本当に楽しかった。もう一度行きたい!と思える数少ないバンドの1つだったよね)
(ということで今回は2020年2月に開催された人間椅子のベルリン公演のレポートです!)
人間椅子最高。
日本を代表するメタルバンド「人間椅子」のベルリン公演に行ってきました!
30周年を記念する世界ツアーライブで、その1発目が最高に嬉しいことにドイツはベルリンでのライブでした。売れなかった時代でも、自分達の音楽性を変えることなく、彼らが敬愛するBlack Sabbathを彷彿とさせる暗く絡みつくようなリフに、日本独特のメロディ、サウンド、文化を組み合わせた唯一無二の音楽性は、ヨーロッパのファンを完全に魅了していました!
私自身ヘヴィメタルは大好きだけど、人間椅子のファン歴は浅かったのですが、そんなこと関係なしにめちゃくちゃ楽しめるライブがそこにはありました。
メタルは大好きだったけど、ベルリンに来てからハマった「人間椅子」
もともとヘヴィメタルは兄の影響で、高校時代から聴いてたのです。しかし最初にハマったのはHelloweenやAngraなどのメロディックなパワーメタル、スピードメタルでした。
その後順当に今は音楽性違うけどIn FlamesやChildren of Bodomなどのメロディックデスメタル、Iron MaidenやJudas Priest、Black Sabbathなどの正統派、Metallica、Megadethなどのスラッシュメタル、YesやJethro Tullなどのプログレッシブロックに順次ハマっていったのですが、人間椅子は全然聴く機会がありませんでした。
しかしベルリンに来てから、YouTubeのおすすめ動画に上記「無常のスキャット」のPV動画が何度も表示されるようになりました。2020年2月現在ではほとんどが英語での13,872件ものコメント、470万回も再生される、人間椅子がここに来て一気にブレイクした代表曲です。
このPVをはじめて見たときに、「いや歌うのサムネイルの白塗りの人ちゃうんかい!」とツッコミながらも、メインリフの圧倒的ヘヴィなカッコよさ、ギターソロのメロディの美しさ、本当に8分経った?という飽きさせない展開に、その後このPVを20回くらい連続で見たと思います。完全にベルリンに来てから2019年に人間椅子にハマったんですよね。
その後この「無常のスキャット」は、海外でもめちゃくちゃヒットして、海外メタルファンのリアクション動画が大量に投稿されました。こんな感じの動画ですね。こういったリアクション動画を見て、人間椅子にハマったばかりでしたが、「そうだろう。日本のメタルはカッコいいだろう」と勝手に喜んだのです。
そしてその後にリリースされた「命売ります」の、そのMetallicaを彷彿とさせるスラッシーなリフ展開に、「あ、これは人間椅子クソカッコいいぞ」とさらにハマり、過去作を片っ端から聴くようになりました。
会場はベルリンのライブハウスが密集するクロイツベルクエリアにあるLido
2020年2月の人間椅子ベルリン公演は、ライブハウスが密集するクロイツベルクエリアにある、Lidoでした。
ベルリンにはよくあるサイズ感のライブハウスで、演者とオーディエンスの距離が近く、音がめちゃくちゃ良いライブハウスです。クロイツベルクエリアはベルリンでも治安の悪いエリアと言われていますが、ぶっちゃけ全然だいじょうぶです。
私は1年ほどクロイツベルクまで歩いて30秒のノイケルンとクロイツベルクの間のエリアに住んでいましたが、夜出歩いても全く問題ありませんでした。
参考:ベルリン ノイケルン区の治安について?半年住んだ感想を書く|ベルリンぐらし
Lidoの外観は人間椅子の公式Twitterが動画で投稿してくれています。
【EUツアーより】Lido Club Berlinの外観 pic.twitter.com/hZpFPG5DGU
— NINGEN ISU(人間椅子)Official (@ningenisu_staff) February 26, 2020
人間椅子のベルリン公演のセットリスト
私が使っている音楽サービスがGoogle Play Musicなので、こちらでセットリストのプレイリストを作成しました!良かったら使ってください!
2020年2月人間椅子ベルリンライブセットリスト|Google Play Music
- 宇宙からの色
- リンゴの泪
- 羅生門
- 品川心中
- 無常のスキャット
- 命売ります
- 洗礼
- 芳一受難
- 深淵
- 地獄小僧
- 地獄
- 雪女
- 針の山
- なまはげ(アンコール)
2020年2月人間椅子ベルリンライブの感想
今までベルリンのライブハウスでは、メインの前に大体地元のバンドが前座にいたので、その日もご飯を食べて20:00のライブ開始ギリギリで到着してクロークに荷物を預けてトイレに行ったら、いきなり1曲目の「宇宙からの色」のイントロが流れてきました。
とモモ上げダッシュで会場に入ると、オーディエンスの入りは上場でした。ベルリンのライブハウスだとチケット代は15ユーロ〜25ユーロ(1,800円〜3,000くらい)が通常です。大体はヨーロッパのバンドですしね。
しかし、今回は日本のバンドですし人間椅子のライブチケットは前売りで45ユーロ(5,400円くらい)でした。当日券は60ユーロ(7,200円くらい)。普通のバンドの2〜3倍ながら、オーディエンスはしっかり入っていて、何故か自分のことのようにめっちゃ嬉しかったです。
▼ライブの最初は普通に着物を来てライブするワジー(和嶋慎治さん)、その後たすき掛けになります
「宇宙からの色」から「リンゴの泪」「羅生門」と人間椅子の人気曲を披露した後は、4曲目にして名曲「品川心中」!和のメロディとメタルサウンドが完璧に調和して、落語も取り入れた人間椅子の最高傑作の1つ。マジでカッコいいよね。
落語の部分はベルリンではどう表現するのだろう?と思ったのですが、英訳したシートを用意して大いに盛り上がりました(笑)
そして畳み掛けるように人間椅子の代表曲となった「無常のスキャット」。これは恐らく海外のファンにとっては一番の人気曲でしょうし、私にとっても人間椅子にハマったきっかけとなった曲です。
ベルリン公演のあとに行われたロンドン公演での「無常のスキャット」の様子が、公式YouTubeから公開されています。ベルリンもロンドン同様に当たり前のように大盛りあがりでした!シャバダバ!日本のカラオケにも「無常のスキャット」はあるぞ!
さらに畳み掛けんのかい!と言わんばかりの三島由紀夫の長編小説を題材とした「命売ります」。スラッシーなリフがマジでライブ向き。カッコよすぎるよねこのリフは。
その後人間椅子の得意なおどろおどろしさのある「洗礼」、般若心経を取り入れた良曲「芳一受難」、静と動が美しく個人的には人間椅子の中でもベスト5に入るカッコいいプログレッシブなナンバー「深淵」が続きます。
次に「アニキ」ことドラマー ナカジマノブさんが歌う「地獄小僧」が新アルバムより披露。アニキは客を盛り上げるのも上手で、地獄小僧が始まる前にガッツリ「アニキコール」を発生させて盛り上がりました。その後もアニキコールは数回自然的に発生していました(笑)
小気味よいテンポの「地獄」、これまたスラッシーで名曲「雪女」、そして最後は多分数年前までは人間椅子といえばこの曲?だったと記憶しています。カバー曲でありがなら人間椅子の代表的名曲「針の山」でライブを締めくくります。
見てください。このニッコニコな私。人間椅子のライブにご満悦です。
そこから「人・間・椅子!人・間・椅子!人・間・椅子!人・間・椅子!」のアンコールが始まり、最後は「なまけものはいねが」な名曲「なまはげ」で締めくくります。
ライブを通してそうでしたが、演奏中はワジー、鈴木さん、アニキとめちゃくちゃにカッコいいのですが、MCやライブ終了後は非常にアットホームで良い雰囲気。
私とワジーが握手する瞬間も写真におさめてくれました!めっちゃ嬉しい!
過去に結構たくさんにメタルバンドのライブは参加しましたが、その中でもベスト5に入る非常に楽しいライブでした!また是非ベルリンに来てほしいですし、何なら一時帰国したときに日本でも人間椅子のライブを体験したいです!