先日、ベルリン・テーゲル空港で人生初めてのロストバゲージを体験しました。やはりロストバゲージを体験してみてようやく一人前の海外移住者というものですよね。
記念にロストバゲージした時と、荷物が戻ってくるまでの流れをお話しさせていただけますでしょうか。
ベルリン・テーゲル空港でまさかのロストバゲージ
先日、日本の成田空港からベルリンのテーゲル空港に戻ってきた時のことでした。いつも通りにバゲージを受け取ろうとベルトコンベアを眺めていました。
自分のバゲージを今か今かと待ちわびていたのですが一向に来ません。1人また1人とバゲージを取って去っていきます。
▼待てど暮らせど流れて来ない私のバゲージ。OMG!
待つこと数十分、ついに空港の職員がやって来て冷酷な一言が伝えられました。「Finished」と。
バゲージ・サービス・センターでロストバゲージの手続き
ロストバゲージは噂には聞いてきたものの、実際に身に降りかかってみると何をすれば良いのかさっぱり分かりません。
そこで空港の職人の方に聞いてみると、どうやらバゲージ・サービス・センター(Baggage Service Center)なる施設がテーゲル空港内にある模様。そこでロストバゲージの届出をするそうです。
え?申請なんて悠長なこと言ってていいの?盗まれたんじゃないの?犯人探したほうがいいんじゃないの?職員に人のトランクを奪ってドラッグや人身売買ビジネスしようとしてる奴いるんじゃないの?と慌てる心を沈め、大理石像の如く冷徹に申請場所へと向かいます。
空港内の標識に沿って歩くこと5分、空港の端っこの方にバゲージ・サービス・センターがありました。
施設の中にはロストバゲージを申請するための複数のタブレットが設置されています。また、窓口には受付スタッフが2名ほどいらっしゃいました。
受付の方に促されるままロストバゲージ申請用のタブレットに必要項目を1つ1つ入力していきます。項目はトランク預け入れ時にもらったバゲージナンバーや、氏名、ロストした航空会社、フライトのルート、自宅の住所などです。
入力が終わるとフォームが送信され、入力したメールアドレスに控えが送られてきます。バゲージの捜索状況はメールで送られてきたReference-Noとreference nameを使って http://www.worldtracer.aero/filedsp/wt.htm で検索できるようです。便利です。
入力が終わったことを受付に伝えると、1枚の紙の同意書に記入を求められました。これは高価な食品や税金がかかる品物(アルコールなど)がトランクに含まれていないかをチェックする同意書です。
バゲージが見つかったとメールが来て一安心
数日後、私のGmailに金色の手紙が二通届きます。
なんとロストしたバゲージが見つかって、BEX(BAGGAGE EXPRESS)に引き渡され、しかも希望の日時に自宅まで郵送してくれるというのです。ヴンダバー!
このメールが届いてどれほどホッとしたことでしょうか。とはいえ、まだ実物が届くまでは気を抜けません。ドイツはやはり日本と比べると物流のスピードはとても遅いですから、荷物は見つかったけれど手元に戻ってくるのに1ヶ月も2ヶ月もかかるようだと困ります。
翌日にはバゲージが自宅に届いて一件落着
その後のやり取り非常にスムーズで、なんと明日届けてくれるとの返信がありました。
そして翌日、玄関のベルが鳴り、インターホンに出ると青年らしい溌剌とした声が聞こえました。もしかしてと思ったら、なんとバゲージを届けてくれたというのです。
まさかメールが届いた翌日にバゲージが到着するとは思わなかったので感動しました。しかも空港まで出向く必要なく、本当に自宅まで届けてくれたのです。これで本当に一件落着というものです。
ドイツはパッケージの郵送が遅いというイメージがあったので見直しました。Greeeeeat!
ロストバゲージした理由は、当時は日本→アムステルダム→ベルリンの経路で移動するフライトに乗っていたのですが、日本→アムステルダムの便が予想より遅れ、ベルリンの便に乗せ替えるのが間に合わず、次の便で運ばれてきたためだそうです。
ロストバゲ ージに備えて気をつけること
せっかくですから、最後にロストバゲージしないために事前に気をつけることも挙げておきましょう。なんでそんなことをしてくれるのかって?なぜなら私が紳士だからですよ。
- 鍵の施錠はしっかりしておく
- 財布や現金、パソコンやタブレットやカメラなどの高価なデバイスといった貴重品はバゲージに預けない
- 荷物を預けるときに受け取った紙はロストバゲージ時に使うので必ず保管しておく
- トランクはユニークなシールを貼るなど目印をつけて間違われないようにする
- ロストバゲージしたときに備えて自分のバゲージの写真を撮っておく
ロストバゲージしても慌てず空港内で申請
最初バゲージが無かった時は慌てましたが、申請から戻ってくるまでの流れは極めてスムーズで、問題もすぐに解決したのでほっとしました。
大切なポイントとしてはロストバゲージしても慌てず速やかに空港で申請しておくことです。きっと無事に戻ってくることでしょう。よい旅を。