な海外移住、特にベルリン移住に特化して、私が実際に日本で準備したことまとめをご紹介します!
2018年4月からベルリンに来て、シェンゲン協定で滞在できるギリギリの90日間が切れそうな少し前のタイミングで、無事フリーランスビザを取得できました。
海外に移住したい人や、ベルリンに移住したい人はたくさんいるでしょう。私も移住前にはインターネット上に存在するであろう、ビザ取得・海外移住のありとあらゆる情報を閲覧しました。
しかしどんなに準備をしても、心配はなかなか払拭できないんですよね。正直今思えば、もう少しベルリンに飛び立つ日本でも準備できることはありましたが、完璧に準備しようと思えば無数にやることができてしまいます。
Contents
ベルリンに海外移住/ビザ取得までに日本で準備したこと
家・事務所の撤収
実家ぐらしであれば問題ありませんが、もしも賃貸で家や事務所を借りている場合はその撤収作業があります。
賃貸物件の解約手続きに加えて、ガス・電気・水道・インターネットの解約も忘れずにやっておきましょう。また日本から海外の移住先にすべての荷物を持っていくことはできません。不要なものは売ってしまって、ビザ取得や航空券の足しにするのが良いでしょう!
私の場合は、ボードゲーム、リュック、テント、タブレット、ゲーム機、コート、パソコン、時計、靴などなど、ある程度サイズが小さめで価値があるものはメルカリで売りました。出品や問い合わせ対応、梱包&発送はちょっと面倒ですが、慣れてしまえばどうということはないですし、中古ショップに売るよりも確実に高値で売ることができます。
また冷蔵庫や電子レンジなどの大きな電化製品や大きな家具は、メルカリで送るのはとても大変です。そんな場合にはトレジャーファクトリーの出張買取がおすすめです。ある程度の点数があれば、家まで買い取りに来てくれます。粗大ごみに出せばお金がかかりますが、ちょこっとのお金にもなるので、これまた移住先での予算の足しにしましょう。
そんなときのために日本にあるものは効率的に売ってお金を増やしておきましょう!
英語の習得(フィリピンに語学留学へ)
もちろんドイツで通常利用されている言語はドイツ語です。しかし英語も大体の人は使うことができます。
いきなり現地の言語を習得するのは大変ですが、大体の国では(少なくともホテルや空港では)英語が使えるので、英語を日常会話レベルまで習得しておく方がいいでしょう。
私は移住前の英語レベルは壊滅的だったので、フィリピンにある語学学校「QQEnglish」に3週間ほど行きました。費用は大体20万円ほどです。
留学期間の間、どっぷりと英語のシャワーを浴びるので、少なくとも「英語が恐い」「外国人が恐い」という恐怖感は払拭できます。今ベルリンにいますが、普通に生活する分には英語で困ったことはありません。というか困ったら最終的にGoogle翻訳を使ってしまうのですけどね。しかし、海外移住前に語学留学はしておいて良かったなと今でも思います。
なので月〜金まで英語をどっぷり勉強して、土日で遊ぶ。はっきり言ってめっちゃ楽しい3週間でした!
海外転出届と年金の解約
住民票がある住まいの役所で、海外転出届を出しておきましょう。私の場合、何すればいいかわからなかったので、住んでいた市役所にいって係の人に「来月から海外に移住するのですがどうすればいいですか」と聞きました。
その時に行ったのは住民票を抜く手続きを行ったと記憶しています。そして封筒を渡されて、「国民健康保険を海外に移住する前には、この封筒に送って返納してください」という流れでした。なので移住のギリギリまで病院には通えます。
年金は特に何も言われなかったので、「あれ?年金は解約しなくていいんですか?」と聞くと、国民年金は海外に移住しても払い続けても解約してもどちらでも良いみたいです。おそらく払い続ければ、年金を多くもらえるとかそんな感じでしょう。
マイナンバー返納
あわせて役所にて、マイナンバーもその後に返納しました。
実際には返納ではなく、海外に転出したことを記入したマイナンバーカードがまた返ってきます。このカードを使えば日本に戻ってきたときに、海外転出前と同じ番号のマイナンバーカードを発行してくれるみたいです。
クレジットカードを2枚作っておく
海外移住においてクレジットカードは必須です。VISAとMasterCardなら大体の国で使えます。ベルリンは思ったよりも全然クレジットカードが普及していませんでしたが。
しかし海外キャッシングにもクレジットカードは使えるので、絶対的に必須です。
あとこれは私からの助言ですが、クレジットカードは2枚は作っておくと良いでしょう。何故かというと紛失したときに、詰むからですね。ほーらこういう風になりますよ。可能ならVISAとMasterCard1枚ずつ作っておくといいかもしれませんね。
でもマジで紛失するの注意な!
トランスファーワイズの口座を作っておく
これは超重要です。現地の銀行振込を行う場合に、トランスファーワイズを活用すれば手数料を安く振り込むことができます。
海外移住してもすぐに現地の銀行を開設できませんし、何よりその銀行へ振り込むときにもトランスファーワイズを使うのです。今でも毎月2回以上は活用するのが、トランスファーワイズです。
マジで毎月使うぞ!
スマートフォンキャリアの解約
スマートフォンキャリアの解約はタイミングが面倒ですよねぇ。少なくとも私が使っていたドコモの場合は、解約の予約ができず店舗で手続きをした瞬間から解約になります。
そのため私は海外移住する1日前に解約を行いました。それでも空港に行くまでに、ネット使いたいんだよなぁという気持ちでモヤっとしたものです。
ちなみに「ドコモなら成田空港や成田空港にも店舗があるので、そこで当日解約ができますよ」と、言われたのですが、当日は何があるかわからにので、前日に解約いたしました!
スマートフォンのSIMフリー化
日本で使っていたスマートフォンをそのまま持っていって、移住先のSIMカードを挿して使いたい。そう思いますよね。わかります。
でもそれはSIMフリースマホじゃないといけません。ドコモやソフトバンク、auのスマホの場合は、SIMにロックがかかっている場合がありますので、日本を出るまえに必ずスマートフォンをSIMフリー化しておきましょう。例えば手順は以下の通りです。
参考:ソフトバンクの携帯電話を他社で利用する/SIMロック解除
参考:SIMロック解除のお手続き | スマートフォン・携帯電話をご利用の方 | au
各サービスの2段階認証を「Google認証システム」に変更
各サービスを2段階認証しておくのは、セキュリティの面でも非常に重要です。
例えばGoogle、Amazon、Faecbook、Twitter、他にも金融系などなどいろんなサービスで、二段階認証が実施されています。しかし2段階認証をSMS認証にしたまま海外移住すると完全に終わりますね。
基本は日本の電話番号付きSIMは解約するでしょうし、電話番号がないので一生ログインができません。まぁ実際にはバックアップコードなどを発行していれば助かるのですが、そんなことなら事前にすべての2段階認証を事前に「Google認証システム」に移行しておきましょう。
Google Authenticator |Apple Store
現地で使えるSIMを事前に購入しておく
他の国では正直これをやる必要はないかもしれません。普通に空港で旅行者向けのSIMカードをとりあえず購入できるのであれば、事前の購入は不要です。
ドイツでは旅行者がSIMカードを購入するに、規制が入っていたので購入するのが少し面倒でした。なので事前に日本で購入できて、ドイツで使えるSIMカードを持っていきました。到着してすぐは特に調べ物や翻訳でスマートフォンをガンガン使うので、持っていくと安心です。
歯の治療(親知らず抜歯まで推奨)
日本の国民健康保険や社会保険ってめっちゃすごいなって、日本に来て思いました。だって普通の病気や怪我なら、ほぼ3割負担ですよ。めっちゃ安いじゃないですか。
海外だと医療費で思わぬ出費となる可能性があります。私もドイツに来て9ヶ月でまさかの抜歯を3本行いました。指も軽くチーズスライサーでスライスしました。何なのこのハイペースは!治療費でもう20万くらいは払っておりまして、加入した保険の問題もあってか帰ってきた保険料は2万円とかそんなもんです。
親知らず含めて、歯の治療はすべてやっておきましょう!じゃないとこうなるぞ!
保険の契約
少なくともベルリンでVISAを取得するには、ある程度ちゃんとした保険の加入が必須です。クレジットカードの保険とかじゃ駄目だぞ!
私はビザ取得用にCare Conceptという保険に加入しました。Care Conceptは安価な点が最大のメリットです。私の場合は、毎月60ユーロ(約7,200円)を保険料として支払っています。
ですが、運の悪いことに私はドイツに来てから親知らずの猛威に苦しめられたり、自分の指をチーズスライサーで軽くスライスしてしまうアクシデントに見舞われました。Care Conceptは現状ぶっちゃけていうと、保険の適用範囲や返金額は大したことがありません。
なのでビザ取得用としては全く問題ないですが、保険のことを考えるとちょっと個人的にはおすすめしません。他にビザ取得可能で、適用範囲の広い保険をおすすめします。というか、ベストなやつあったら教えてください。
健康診断を受ける
一応ドイツに行くと健康診断を受ける機会がめっきり減りそうなので、移住のまえに受けておきました。
まぁこれで明らかに緊急度の高い病気があれば、その時点で考えないといけないですしね。私は特に問題もなかったです。
病院で10,000円以内くらいで血液検査含めて健康診断が受けられます。
飛行機のチケットを購入(往復分)
クロールや平泳ぎによっぽどの自信があるなら…いや駄目だなちゃんと入国審査を受けないといけないので。
日本から海外移住するには飛行機のチケットを購入する必要があります。島国なので。またビザがない状態で、行きのチケットだけがあっても入国させてもらえない可能性が高いので、事前に往復分のチケットを用意しておきましょう。
ドイツの場合には、シェンゲン協定によって90日滞在が可能です。そのため、大体3ヶ月後のシェンゲン協定を超えないタイミングでの帰国用の航空券も事前に用意しておきました。
銀行残高証明の取得(ユーロ建てで取得)
多分残高証明書はどこの国でビザを取得するにしても、絶対に必要だと思います。
「今あなたはいくら持ってんの?」
という証明が重要になってくるわけです。日本円で銀行残高証明を取得してもNGなので、ちゃんとユーロ建てで取得しました。ベルリンでビザを取得するなら、10000ユーロ(大体130万円くらい)の残高証明ができれば安心です。
私は三菱UFJ銀行で残高証明を取得しました。1点注意点が、三菱UFJ銀行の場合は残高証明が口座を開設した支店でしか発行ができませんでした。実際には他支店でも受け付けてくれるのですが、受付後に発行支店に作成したものを送ってもらう流れになるらしく、届くまでに時間がかかるのです。また支店で作成の依頼をしても、即日ではなく数日はかかります。
残高証明書はわりと時間がかかるので、できるだけ早めに対応しておきましょう!
最終の学歴証明書を英文で取得
学歴証明書も非常に重要です。特にベルリンでビザ取得する場合は、ベルリンはめちゃくちゃ学歴社会、というかどの学科を卒業したかが重要なので絶対的に必要になります。
例をあげるとシステムエンジニアのフリーランスビザを取得する予定で、めちゃくちゃ偏差値の高い文系の大学学科を卒業していても承認が降りないのです。逆に私なんて誰でも入れるシステム系の専門学校を卒業しているのですが、余裕でシステムエンジニアとして、フリーランスビザを取得できました。
ビザ取得のプロに事前連絡をしておく
ビザ取得を1人の力で完結させるには、非常に困難です。
例えばベルリンでビザを取得するなら、ドイツ語が利用できることが絶対条件ですし、事前に準備するべき資料も数多くあります。私の場合は、その道のプロであるCommunication & Consulting NIPPONの川嶋さんにお願いしました。
もちろんそれでもビザ取得は、(とくにドイツの場合)運要素も大きく絡むのですが、プロの目から必要な書類の準備&精査、そして実際の面接にも同行してもらうことで、ビザ取得の確率を上げることは可能です。
面倒そうだけど何回チャンレンジしてもいいから自分で取得してみたい。
という猛者以外はビザ取得のプロにお願いするのがいいでしょう。
プロにお願いしておいて本当に良かったです!